開発中の水素エンジンを搭載するトヨタ自動車のカローラが、26日まで富士スピードウェイ(静岡県小山町)で開かれた24時間耐久レースに挑んだ。水素系統に大きな不具合はなかったが、ブレーキの不調で長時間停止。試練続きの悔しい完走だった。ハンドルを握った豊田章男会長は「課題があるということは、改善できるということだ」と前を向いた。

 トヨタはCO2を排出しない水素エンジン車の市販化を目指しており、24時間レースへの挑戦は4年目だ。サーキットの過酷な環境で起こるトラブルは開発の糧になるため、トヨタを含む各メーカーが開発中の車両を持ち込んで走らせている。