富山湾の春の味覚、ホタルイカが豊漁となっている。富山県水産研究所が公表した3月の県内の漁獲量は1153トンで、統計の残る1953年以降、過去最高だった。4月以降もペースは落ちていない。地元のスーパーには朝どれの新鮮なホタルイカが手頃な価格で並び、消費者からは喜びの声が上がっている。

 4月下旬、富山市のスーパー「アルビス羽根店」では、価格は100グラム98円(税抜き)で、不漁だった昨年の3分の1。4月上旬〜中旬の売り上げは例年の約2.5倍に上る。

 富山市の主婦萩野信子さん(71)は「今年は安いので、お刺し身やしゃぶしゃぶ、パスタと、いろんな食べ方を楽しめてうれしい」と笑顔を見せた。