曹洞宗大本山総持寺(横浜市)は12日、海外を含む12カ所の寺院を中継でつないで約千人が同時に座禅するイベントを開いた。能登半島地震で被災した石川県輪島市の総持寺祖院も参加し、中継で崩落した回廊などを映しながら、現地の高島弘成老師が被災状況を説明。「復旧が遅れているが、町の人たちと復興に向けて歩んでいかなければならない」と述べた。

 メイン会場の総持寺のお堂には約700人が集い、スクリーンに映された各地の寺院の映像とともに約40分間座禅して静寂のひとときを味わった。横浜市のボランティアガイド松本文雄さん(69)は初めての経験だったといい「自分を見つめ直せた。今後もやってみたい」と話した。