青森県七戸町で2020年、知人の工藤勝則さん=当時(64)=を除雪機でひき、事故に見せかけて殺害したとして、殺人など11件の罪に問われた住所不定、元会社役員大橋一輝被告(37)の裁判員裁判で、青森地裁は22日、11件全てを有罪と認定し、求刑通り懲役30年の判決を言い渡した。蔵本匡成裁判長は判決理由を先に朗読し、主文を最後に宣告した。

 判決によると、同県八戸市で20年9月23日、工藤さんを助手席に乗せた車を海に転落させ、殺害しようとした。同年12月23日、七戸町の親族宅の敷地内で、雪上にうつぶせにさせた工藤さんの背中に除雪機で乗り上げて、21年1月8日に低酸素脳症で死亡させた。