京都府京丹波町下山の黒瀬地区でこのほど、旬を迎えた地元の山菜を味わう催しが開かれた。タラの芽やコシアブラなどを天ぷらにし、多彩な香りや食感を楽しみながら、地区内外の約40人が交流した。


 有志団体「黒瀬きばってやろう会」が15年ほど前から開催している。メンバーたちが、豊富に自生する山菜を「田舎の特権」として注目し、他地域の知人らも積極的に誘って、つながりを広げる場として回を重ねてきた。

 

 同町や南丹市などからの参加者らは、黒瀬から畑川ダムまでの往復約2キロを散策し、道沿いの山菜を観察した後、前日に摘んでおいたものを黒瀬ふれあいセンターで調理した。

 

 やわらかなタラの芽やコゴミ、爽やかな香りのカラスザンショウなどを天ぷらやおひたしにし、独特の風味を満喫した。同市八木町の女性(81)は「普段は食べる機会のないものもある。違いを楽しみながら食べ比べられた」と喜んでいた。