AIR RACE Xの2024年シーズンがはじまった。参戦するエアレース・パイロットの室屋義秀選手に今シーズンにかける想いとレースの見どころを聞いた。

AIR RACE Xの2024年シーズンがはじまった。参戦するエアレース・パイロットの室屋義秀選手に今シーズンにかける想いとレースの見どころを聞いた。

1つのミスも許されない戦い

昨年、初開催された空のF1とも呼ばれるエアレースとデジタルの融合「AIR RACE X(エアレース エックス)」。

その初代チャンピオンであるエアレース・パイロットの室屋義秀選手が、今シーズンに向けて意気込みを、ふくしまスカイパークで語った。

今シーズンの開幕戦は2024年5月10日からレースウィークが開始され、世界中から8名のパイロットが参戦する。

初戦(5月)と第2戦(9月)はオンライン配信で観戦できる「リモートラウンド」と呼ばれる方式で行われる。決勝戦となる第3戦(10月)は昨年、渋谷で開催されたレースと同じ方式で、「デジタルラウンド」と呼ばれ、オンライン配信による観戦と決勝会場ではXRでの観戦も可能となる。

パイロットたちはこの3レースで競い合い年間総合優勝が決まる。

レースウィークは10日間。各チームは単独での飛行によるアタックでタイムを計測し、予選フライトは最大2回まで可能となっている。

今シーズン新たに導入された「リモートラウンド」では映像でレースを楽しんでもらえるようになり、各地のパイロットのインタビューなど現地の様子も見ることができる予定だ。

昨年のAIR RACE Xでは、予選でパイロットが総当たりとなっていたが、今シーズンでは、タイム順に予選ランキングが出て、その順位に基づいて準々決勝での対戦相手が決まる。

予選の暫定結果は、オフィシャルサイトでリアルタイム更新。予選のタイム順に準々決勝の対戦相手が決まる。
予選で1位から3位のチームには、予選ランキングに応じたチャンピオンシップポイントを付与される。また、決勝トーナメントの最終結果でもチャンピオンシップポイントが付与される。

予選でもポイントをしっかりと獲得し、決勝に向けてよいポジショニングをとっていくことが勝つためには重要だと室屋選手は話す。

昨年と同様に参戦パイロットは8名、1名新しい女性のパイロットが参戦することになっている。過去のエアレースでチャンピオンの経験もある選手たちで、室屋選手にとっても強敵ばかりだ。

10日間のレースウィークの間に、予選アタック(2本)、準々決勝、準決勝、決勝アタック(各1本)をフライトし、大会の専用サーバに計5本のレースフライトデータを登録する。

予選のタイムはリアルタイムで更新されるため、暫定ランキングをすぐに見ることが可能となっている。

レーストラックは昨年よりも少し短くなっており、タイム差が出にくく、熱い戦いが繰り広げられることとなるだろう。

レースを間近で楽しむ

今シーズンのAIR RACE Xの楽しみ方を室屋選手に教えてもらった。

室屋選手がフライトを行うふくしまスカイパーク。

昨年、室屋選手を始めとするパイロット自らが立ち上げ新たなエアレース「AIR RACE X」。今後の運営について室屋選手はこう話す。

シーズン戦となる今年のAIR RACE X。各チームがどんな戦略で戦ってくるのか展開が楽しみだ。

LEXUSと共にフライト

AIR RACE X開幕戦直前のゴールデンウイークに室屋選手の姿は、岩国航空基地(山口県)で開催されたフレンドシップデー(2024年5月5日)の会場にあった。

会場には約11万3,000人の来場者により盛り上がりを見せた。
室屋選手が交流をする航空自衛隊のブルーインパルスもアクロバット飛行を披露。

この会場にLEXUS PATHFINDER AIR RACINGはブースを出展し、室屋選手はLEXUS RZ、LCと共にアクロバット飛行によるパフォーマンスを行った。

室屋選手は岩国でのイベントをこう振り返る。

操縦かんの開発などLEXUSの技術者が取り組みを説明する。
子どもたちが描く未来の速いクルマ・飛行機。

岩国でファンの方との交流で、エネルギーを蓄えた室屋選手は、今シーズン初戦へと挑む。AIR RACE X 開幕戦は5月10日から19日までのレースウィークを経て、決勝トーナメントが5月26日20時(日本時間)から放映される。

今シーズンも室屋選手の活躍から目が離せない。LEXUS PATHFINDER AIR RACINGの活動を一緒に応援していただきたい。

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