少しずつ積み重ねていくことで、体も心も健やかになれるだけでなく自分を好きになれるのが漢方養生。 漢方養生とは春夏秋冬、朝昼晩、自然に沿った暮らしをすること。 山梨県で鍼灸院を営む夫婦のユニット、moxies(モクシーズ)さんに教えてもらいました。 毎日更新しますので、琴線に触れるものがあれば実践をしてみてくださいね。

5月26日
就寝時間は何時ですか?

寝苦しい夜がだんだんと増える今日この頃です。睡眠時間は計画的に確保しましょう。

東洋医学的には理想の就寝時間は季節で異なります。
冬は日の出ている時間が短いので、早く寝て、遅く起きますが、夏は冬より遅く眠り、日の出と共に起きるのが理想的です。

就寝は日没の時間により近いのが望ましく、22時までに行うと、成長ホルモンが出てダメージを受けた細胞が回復してくれるので理想的です。
とはいえ毎日の通勤時間が決まってる生活では、季節で時間を変えるのは難しいですね。
22時までの入眠だと睡眠中に成長ホルモンが分泌され、細胞の回復を促してくれるので、ゴールデンタイムと推奨されていますが、難しい場合は、一年を通し、24時までには就寝できるように心がけてみてください。

最適な睡眠時間は個人差がありますので、時間よりも睡眠の質の向上を図ることもおすすめです。
枕の高さを調整する、シーツや布団カバーを天然素材のものにする、
寝る直前のスマホやタブレットをやめてみる、お香やアロマを優しく炊いたり、瞑想を取り入れてみたり、自分がリラックスできるアイテムを探し、取り入れてみるとよいでしょう。

今日もよい一日をおすごしください。

PROFILE
moxies(モクシーズ)/2014年結成の鍼灸師のユニット。山梨県と長野県にある鍼灸院での治療を主軸にお灸のセルフケアワークショップや勉強会などを不定期に開催。手軽にセルフケアをできるお灸アイテムの開発や漢方薬局とコラボした漢方茶の制作、古材を使用したよもぎ蒸しスツールの開発など、精力的に活動している。

edit:Nao Yoshida illustration:moxies
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