激動の昭和時代、日本では前人未到の女性弁護士を目指すヒロインが奮闘する姿を描く連続テレビ小説『虎に翼』(NHK朝ドラ)。第29回(5月9日)では、同期たちに託された思いを胸に、寅子たちがふたたび高等試験に挑む。

受験を断念せざるを得なかった涼子(桜井ユキ)と香淑(ハ・ヨンス)の思いを背負い、ヒロイン・寅子(伊藤沙莉)たちはふたたび高等試験に挑む。しかし、今度は梅子(平岩紙)の姿が会場になく、寅子は梅子を気にしながらも筆記試験を終える。

寅子が試験から帰宅すると、そこには梅子からの手紙が届いていた。夫から離婚を言い渡された梅子は、三男の光三郎(石塚陸翔)を連れて家を出たという。梅子が寅子たちに想いを託すなか、いよいよ口述試験の日がやってきて・・・。

本作は、戦前戦後に女性法律家の草分けとして足跡を残した三淵嘉子(みぶちよしこ)さんをモデルに、日本初の女性弁護士でのちに裁判官となる一人の女性が、困難な時代のなかで仲間とともに道なき道を切り開いていく物語。