激動の昭和時代、戦後の日本で裁判官となるヒロインが法曹の世界で奮闘する姿を描く連続テレビ小説『虎に翼』(NHK朝ドラ)。「家に女房なきは火のない炉のごとし?」と題する第12週(6月17日〜21日放送)では、判事補に任ぜられた寅子が戦争孤児の問題に向き合う。

昭和24年(1949年)1月、ついに日本で家庭裁判所が発足される。家庭裁判所の設立に邁進してきたヒロイン・寅子(伊藤沙莉)たちに、上司の多岐川(滝藤賢一)は家庭裁判所に必要な「五つの性格」について聞かせる。

家庭裁判所の設立記念パーティーのあと、寅子は最高裁判所長官の星明彦(平田満)から新たな辞令を受ける。これまでの家庭局の仕事に加え、東京家庭裁判所判事補を兼務することになった寅子は、念願の「裁判官」として新たな一歩を踏みだすが・・・。

本作は、戦前戦後に女性法律家の草分けとして足跡を残した三淵嘉子(みぶちよしこ)さんをモデルに、日本初の女性弁護士でのちに裁判官となる一人の女性が、困難な時代のなかで仲間とともに道なき道を切り開いていく物語。