漫画『犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい』の作者「Hidekiccan/松本ひで吉(@hidekiccan)」さんは、2023年春に生まれた息子さんの育児漫画をインスタグラムに投稿しています。日々の成長や親としての気づきを描いた漫画は、4.9万人(4月8日現在)のフォロワーに見守られています。松本さんに漫画についてお話を聞きました。

 今回ご紹介するのは、息子くんの「ぱるたん」の281日目の漫画です。年始に1ヶ月ほどぱるたんと実家に帰っていた松本さん。久しぶりに会う父ちゃんのことを、ぱるたんはきっと忘れているだろうなと思いながら家に帰りました。

 父ちゃんに会ったぱるたんは、しばし見つめて考えたあとに思い出したようでニッコリと笑います。ちゃんと覚えてた! 家にあるおもちゃも覚えていてすぐに突進していき、父ちゃんと一緒に食べるごはんもおなかいっぱい食べて、いつもと同じように寝ました。…が、夜中に突如目覚めて、まるで「いつもと違うよう」と言っているかのように泣き始めました。

 松本さんにしがみついてヒックヒックと泣き続けるぱるたんの様子は、これまでのお腹がすいたとか眠たいという原始的な泣き方と違っていて、切なさが感じられます。そんなぱるたんに成長を感じつつ、「この人のこの先の人生、泣くような悲しいことがどうかあんまり起こりませんように」「たくさんたくさん笑いますように」「痛い目にあいませんように」「あと、おいしいものをいっぱい食べられますように」となにかに祈る松本さんなのでした。

 この漫画に、子を想う母たちのコメントがたくさん寄せられました。

「なんか涙出ました。そうなんですよね、祈る瞬間あります。私はハリーポッターのママがハリーにかけた魔法『子どもが死の危険に晒された時に母のプロテクトが発動する魔法』が私も使えればいいのになぁと、朝登校する時にいつも思います」
「最後のページ泣きました。本当にその通り、自分が死んだ後もとにかく幸せでいて欲しい」
「私も毎日寝る前、寝顔を見ながら祈ります。辛いこと悲しいこと、あるとは思うけど、どうかひとつでも少なくありますようにって。みんな同じですね」
「ウチの子も20歳すぎた今でもずっと同じ事祈ってしまってます」

 松本さんに漫画についてお話を聞きました。

──どんどん成長するぱるたんに嬉しくもあり、ちょっぴり寂しさも感じられるのではないでしょうか。

 成長うれしい!成長さみしい!ですね。今をかみしめるように向き合わないともったいないぞと思っております。

──同じ日はないくらい日々成長していきますものね。1ヶ月ぶりの父ちゃんもちゃんと覚えていてくれて、旦那さんはメロメロだったのでは?

 メロメロですし、わたしもメロメロなのでもう見てて痛々しい夫婦かもしれません。

──メロメロ最高です(笑)。コメントひとつひとつが温かくて心に響きました。

 みんなみんな子供の幸せと安全を祈っているんだなと思いました。子供がピンチの時に発動する母のガードの魔法のお話、首がもげるくらいうなずきました。痛い目見て成長しなきゃいけないとわかっていても、こればかりはしょうがないですね…。

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・太田 浩子)