会社員として働きながらイラストや漫画を執筆、そして子育てに奮闘するシングルマザーの「まる」さん。忙しくも充実した日々の中、まるさんは息子のリュウ君が通う保育園で、リュウ君が発達障がいかもしれないと指摘を受けてしまう。親一人子一人、ただでさえ大変なのにどうしたらいいのだろう...そうまるさんが思い悩む中で、息子は他の子に比べればゆっくりと、しかし確実に成長していく。そんな息子に寄り添ううちに、これは息子の個性かもしれないと思えるようになっていき...。
ときにつまずきながらも、一歩ずつ進んでいくまるさんと息子のリュウの日々を描いたコミックエッセイ『シンママのはじめて育児は自閉症の子でした』。その一部を紹介しつつ、それぞれのシーンを描いていたときの心情をまるさんに聞きました。


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保育園の先生に言われた、息子・リュウくんの発達の遅れ。もしかしたら発達障がいかもしれないと指摘され、うちの子がまさか? いやもしかしたら...と悩むまるさん。そして、息子の人生のために、現実に向き合い療育を受けようと決心するのだが、療育を受けるまでの道のりは長く、色々な検査や手続きに追われることになり...。


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「発達障がいの子どもの育児がどんな感じか知ってもらうきっかけに」
――まずは自己紹介からお願いします。
まるさん(以下、まる) はじめまして。会社員として働きながらイラストや漫画を描いています。自閉症と軽度知的障がいをもつ息子のリュウと二人暮らしです。この漫画では息子と私の日常の出来事を描いています。
――リュウくんとご自身のことを描こうと思ったきっかけはなんですか?
まる 息子が発達障がいと診断を受けたとき、何をしたらいいか分からなかったんです。私みたいに、自閉症のお子様を持つ方や発達に悩んでいる方、「発達障がいって何?」と気になっている方々が、「発達障がいのある子を育てるってこんな感じなんだ」と知るきっかけになったらいいなと思って描き始めました。

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――保育園の先生から発達障がいの可能性を指摘された時の心境を聞かせてください。
まる 正直に言うと、先生に指摘される前から、もしかして...と不安に思うような行動をすることがあったんです。だから「やっぱりそうか...」と思いましたが、一方で「なんでうちの子が...」と信じられない気持ちもありました。
――なかなか療育が始まらず、焦る気持ちが漫画から伝わりますが、当時の一番の悩みは何でしたか?
まる とにかく時間がないことです。今も時間がなくて日々追われていますが...。療育の見学に行かなきゃ! だけど当時はパートも休めない。病院や支援センターの予約を取りたいけど、取れるまで数週間から数カ月待たなきゃいけない。ずっとそわそわしていました。
葛藤や焦りを乗り越え、ようやく療育に通い始めるまるさんとリュウくん。しかし、そこで親子は別の問題と向き合うことに...。

「どうしてうちの子が!?」と悩み、苦しみながらも、少しずつ成長する息子の姿に力を得て、一歩ずつ前に進んでいくまるさん。発達障がいを「障がい」ではなく「個性」と思えるほど子どもに寄り添い、一緒に成長していく姿を『シンママのはじめて育児は自閉症の子でした』で見守っていこう。