衛星画像で分析した稲の生育データをもとに自動で肥料の量を調節する最新の田植え機の実証実験が、5月24日、岩手県盛岡市で行われました。

この実験は、JA全農いわてが生産量のアップや農作業の効率化に役立ててもらおうと行ったものです。

24日はJAや生産者などが参加し、メーカーの担当者から最新の田植え機の機能について説明を受けました。

この田植え機は過去の衛星画像をAIで解析し、生育の良い場所や悪い場所を見分けて地図に表す栽培管理システムと連携し、散布する肥料の量を自動で調節します。

24日は25アールの田んぼで銀河のしずくが植えられ、田植え機の画面には場所によって肥料の量が変化する様子が数値で示されていました。

JA全農いわて営農技術課 藤原靖史課長代理
「収量が上がって生産者の手取りが上がることを目的にしていて、(最新田植え機を)使っている方は少ないので、しっかりと推進していきたい」

JA全農いわてでは、肥料を均一に散布した田んぼと生産量を比較して、その結果を秋に関係者で共有することにしています。