折田汽船(鹿児島市)は鹿児島−屋久島の「フェリー屋久島2」を12日から7月末までの間に計20日間運休する。乗組員が離職し人員不足となったため。採用活動を進めており、6月以降の運休が回避できないか探っている。

 同社によると、3、4月で10人が所属していた部署から3人が離職し、欠員分をカバーする乗組員の休養日を設けるための措置。主な運休日は水、日曜日で、5月は12、15、19、22、26、29日の計6日間。6、7月は計14日間予定しており、ホームページで確認できる。

 県旅客船協会が2023年に実施した調査によると、定期航路を運航する16事業者のうち、12事業者が「人手が不足している」と回答している。

 新型コロナウイルス下では乗組員の感染や濃厚接触者の自宅待機で人繰りがつかず、臨時運休した事業者が相次いだ。折田汽船も22年に同様のケースがあった。

 折田新吾常務は「お客さまに迷惑をかけて申し訳ない。できるだけ早く運休日を減らせるようにしたい」と話した。