講習会「第1回三島大社の歴史を知ろう」が5月19日、三嶋大社(三島市大宮町)で行われた。(沼津経済新聞)

 「子ども観光大使」を育成する目的で開いた同講習会。子ども観光大使とは、県内の小中学生を対象とした認定事業で、県内各地で開催される歴史や文化などを学ぶ講座を受講した参加者を認定する。観光に対する興味や理解を教育の早い段階から促し、地域の魅力を発信できる担い手を育成するのが狙い。

 講師を務めたのは同神社禰宜(ねぎ)の近藤亘さん。近藤さんは「当神社は山(富士山)の神様と海(伊豆半島の島々)の神様の両方を祭っている」「伊豆半島の島々のことを『御島(おしま)』と呼び、それが『三島』と変わり今に至っている」など、同神社の歴史や文化について説明した。

15人の参加者は約1時間の講義を受けた後、近藤さんの指導の下、お参りを体験。参加者たちは「ちょうずでは最後に柄杓(ひしゃく)の柄の部分を洗い清める」「拍手の際は両手を少しずらして、たたく」など、取水やお参りの作法を学んだ。

 三島市内から参加した小学6年の須田ここみさんは「ちょうずの仕方が特に勉強になった。地元なので七五三などは三嶋大社で必ず行っているが、今回いろいろなことを知ることができて良かった」と振り返る。