コワーキングスペース「Pabrid(パブリッド) 」(品川区南大井6、TEL 03-6262-6524)が大森駅近くにオープンして1カ月がたった。運営は、3D-CADを活用した設備施工図作成代行業のPFC(同)。(品川経済新聞)

 「ワーキングエリア」(12席)

 同社オフィスの一部を利用する。内装は落ち着いた風合いの白やグレー、木目を基調に仕上げ、仕事に集中できる空間づくりを意識したという。店舗面積は約35坪。

 開設の経緯について、同社社長の松葉竜也さんは「独立してから3年半で、コワーキングスペースを100カ所以上利用していた。その経験から、自分のオフィスの設備を充実させるには、他の人と働く環境をシェアするのが良いという結論にたどり着いた。オフィス物件を契約するなら大きめのスペースを借りて、理想の働く場所を作り、他の人にも貸し出そうと考えた」と話す。

 店名の「Pabrid」は、「People(人々)」と「@」と「Hybrid(組み合わせる)」を合わせた造語。利用する人と環境、道具など、さまざまなものを掛け合わせたスペースを目指す。

 作業スペースは、仕事に集中できる「ワーキングエリア」(12席)と、会話や打ち合わせ、飲食が可能な「オープンエリア」(20席)に分かれている。オープンエリアには、ソファ席やカウンター席、専用席プラン契約者の固定席のほかに、予約制で打ち合わせに最適な「ボックス席」と防音性の高い「ブース席」を備える。

 「設計ができるので、さまざまなコワーキングスペースのいいとこ取りをして、私が一番使いやすいと思う場所を作り上げた。机も通常よりも幅が大きいものを採用して、広々と使えるように工夫した」(松葉さん)

 月額定額プランは、「フルタイムプラン」(1万7,000円、固定席利用=3万6,000円)や、平日のみ利用できる「ウィークデイプラン」(1万4,500円)、平日と休日の18時〜22時のみ利用できる「ホリデー&ナイトプラン」(1万円)、平日の6時〜10時のみ利用できる「平日朝活プラン」(6,000円)を用意する。ロッカーの利用は1カ月3,000円、複合機はモノクロ1枚=10円、カラー1枚=50円。ディスプレーの貸し出しやカフェコーナーは無料で提供する。

 ドロップインは最初の30分=300円、以降は非会員が30分=300円、LINE会員が15分=150円。1日の利用料は最大2,200円。

 ワーキングエリアは事前予約制で、イベント会場として貸し切り利用に対応する。利用価格は、1時間=3,300円(3時間から)、平日デイパック(9時〜18時)=2万2,000円、平日ナイトパック(18時〜21時)=6,600円、1dayパック(9時〜21時)=2万6,400円。

 「大森は横浜と東京の間にある場所なので、移動の合間に途中下車して気軽に立ち寄ってみてほしい」と松葉さん。「地元の人を中心に、いろんな世代の人に利用してもらっている。今後は利用者同士の交流を深めるサポートもしていきたい」と笑顔を見せる。

 営業時間は6時〜22時(有人受付は平日9時〜18時)。無人時間帯の利用は、LINE会員登録が必要。