ふるさとやゆかりの地をPRすべく、「観光大使」や「親善大使」などの肩書を持つ有名人が多数いる。このGWの行き先を決めかねている人や夏休みの旅行先をいまから考えている人に向け、各地の観光大使が、ぜひ行ってほしい場所や激推しグルメ、お土産などをピックアップしてくれた。

四日市のおみやげなら「なが餅」

 お土産に買うなら「なが餅」と力説するのは、三重県の四日市市観光大使のニッチェ近藤くみこだ。

「四日市のイベント出演時、3組の知り合いが差し入れをくださったのですが、3組とも『なが餅』で、60本のなが餅が楽屋に並んでいたことがあります(笑い)。

 餅が多めなのが『笹井屋』さん、あんこ多めなのが『金城軒』さんの太白永餅。ぜひ2つを食べ比べて!」

 グルメスポットについて尋ねると、話はさらにローカルに……。

「四日市駅前の商店街にある町中華『四日市飯店』の炒飯ですね。学生時代、兄がパチンコで勝つとおごってくれる場所でした。薄暗くて営業中かどうかわかりにくいですが、開いています。日々の疲れやストレスが吹っ飛ぶくらい、たらふく食べて癒されて!」(近藤)

 山口ふるさと大使に就任してまだ3か月の松陰寺太勇の激推し土産は『豆子郎』の生ういろう「生絹豆子郎」だ。

「プルプルもちもちの食感は、お土産に最適です。愛する女性の頬を両手で優しく愛でながら、『まるで豆子郎の生ういろうみたいだ』と山口県の男性なら、一度は言ったことがあるだろう。もちろん私も……。

 また、山口県の名産ふぐは、地元では福を呼ぶことにあやかり『ふく』と呼びます。ふく茶漬けは福が舞い降りるお茶漬け。こちらもお土産にどうぞ!」(松陰寺)

観光大使ではなく「うどん県副知事」

 うどん県こと香川県で、「うどん県副知事」として観光をPRしている木内晶子は、2016年から拠点を香川県に移している。

「さぬきうどんで有名なうどん県ですが、セルフサービスのうどん店が多く、薬味コーナーが充実しています。オリジナルの唐辛子、酢やレモン、すだち、大根おろしが置いてある店も。そのままでも充分おいしいのですが、薬味で味わいを変化させながら、うどんのもちもち、のど越し感を味わっていただきたいです。

 うどんばかりが注目されますが、香川県にはたくさんの島があり、島から見る瀬戸内海はまた一味違います。現代アートの聖地として注目を集める直島では、島ならではの環境と調和するアート作品を楽しめます。

 香川県の多度津・善通寺・琴平〜大歩危の区間を運行している『観光列車四国まんなか千年ものがたり』は、移りゆく景色とおいしい食事、沿線のかたがたからのおもてなしやアテンドサービスも素晴らしいです」(木内)

別府温泉は入る順番も重要

 大分県内で「ツーリズム別府大使」、「日出町観光親善大使」、「さいき応援大使」に就任しているマーク・パンサーは、別府八湯温泉道名人会名誉会員でもある。

「別府八湯を巡るなら、明礬(みょうばん)温泉から鉄輪(かんなわ)温泉の順に入ってほしい。入ってみればわかるのですが、明礬温泉は強酸性で殺菌力が強くてシャンプー効果。鉄輪温泉は弱酸性なのでやさしいリンスのような効果が得られるのです。

 明礬温泉では『湯の里』の露天風呂がおすすめ。白濁色の硫黄泉で、お湯を除くと“湯の花”が透けて見えるほど。これにピーリング効果があるのです。

 その後はバスに乗って8分ほどで到着する鉄輪温泉の『ひょうたん温泉』の大浴場で心身共にリラックス。どちらも日帰り入浴施設です!」(マーク・パンサー)

※女性セブン2024年5月9・16日号