土地の評価額の基準となる今年の路線価が発表され、宮崎県内の平均変動率は、記録が残る中で初めて上昇に転じました。

路線価は、相続税や贈与税を算定する際の基準となる土地の価格で、県内では2368か所の標準宅地を対象に調査が行われました。

それによりますと、前の年より上昇した地点が329か所、横ばいが1654か所、下落が362か所となっています。

また、平均変動率はプラス0.1%で、記録が残る1993年から去年までは31年連続の下落でしたが、今回、初めて上昇に転じました。

県内で最も高かったのは宮崎市橘通西3丁目の「橘通り」で、1平方メートルあたり23万円と10年連続で同じ価格でした。

県内の地価について不動産鑑定士は、「県のプール整備やNTTビルの再開発など、宮崎市の中心市街地およびその周辺では新規事業の予定があり、今後の動向が注視される」としています。