通過点にしたい一戦だ。名馬コントレイルの叔父となるミスティックロア(牡4、栗東・矢作芳人厩舎)が、土曜京都10Rの桃山ステークス(4歳上・3勝クラス・ダ1900m)で連勝を狙う。

 ミスティックロアは父Arrogate、母Folklore、母の父Tiznowの血統。母は05年の米G1BCジュベナイルフィリーズの覇者。甥のコントレイルは20年に無敗で3冠を制するなど、GIを5勝した歴史的名馬。さらにいとこのエッセンシャルクオリティ(Essential Quality)も21年の米G1ベルモントSなどG1を3勝している。

 ここまで7戦3勝。昨年12月に休養から復帰後、2戦連続で2着だったが、前走の大津特別で4戦ぶりの勝利を手にした。当時2着のドゥラレジリエントはその後、2勝クラスを制し、3勝クラスでも2着。この馬を物差しにすれば、現級でも十分に通用する。何より血統的には重賞戦線での活躍が期待される逸材。昇級戦とはいえ、ここはあっさりのシーンまで期待したい。