GMOメイクショップは5月1日、代表取締役社長CEOの向畑憲良氏が、香川県坂出市の「DX戦略アドバイザー」に就任したと発表した。今後はDX戦略への提言や市職員への研修などを通じ、坂出市のDX化を支援する。

GMOインターネットグループのGMOメイクショップは、ECサイト構築SaaS「makeshop byGMO」の提供をはじめとしたEC構築支援から、運営資金調達のための補助金・助成金の申請支援やキャッシュフロー改善支援などの資金繰りまで、商取引事業者へのトータルサポートを行っている。

地域産業の活性化を目的に、地方のEC化・DX化支援にも注力をしており、このほど5月1日付で、同社代表取締役社長CEOの向畑憲良氏が香川県坂出市の「DX戦略アドバイザー」に就任し、坂出市役所にて「DX戦略アドバイザー」就任の締結式を開催した。

香川県坂出市は、瀬戸大橋で本州と結ばれた交通結節点であり、沿岸部に工業地帯を抱え、他市区町村からの通勤・通学者が多い地域だ。農業も盛んで、瀬戸内の気候を生かした関連産業が次々と生まれているが、定住人口はピーク時の1976年の約6万7000人から減少し、2023年には5万人を下回る状況にある。

こうした背景から、街なかの活性化や快適な住環境整備を進め、若者や移住希望者にとって魅力的な街づくりを推進してきた。特に2023年度からは「坂出市DX推進方針」を掲げ、行政手続きのDX化による坂出市民の生活利便性の向上や、市の職員の働き方改革などの実現に向けて、デジタル技術を駆使した変革を進めてきた。

地方のEC化・DX化支援を行うGMOメイクショップは、坂出市の出身である代表取締役社長CEO 向畑憲良氏が、2023年9月1日に坂出市との「地域活性化起業人制度による派遣に関する協定」を締結。GMOメイクショップのパートナーを坂出市へ派遣した。さらに2023年11月1日には、KBN、坂出市、坂出商工会議所と連携し、「生成AIによる対話型コマース」を利用した高齢者の買い物支援策の提供に向けた実証実験を実施するなど、坂出市のDX化を推進してきた。

これらの坂出市のDX推進に対する功績が認められ、今回の向畑氏の坂出市「DX戦略アドバイザー」就任に至ったとしている。今後もGMOメイクショップは、DX戦略への提言や市職員への研修などを通じ、坂出市のDX化を一層促進していく考えを示した。

本取り組みにあたり、坂出市長 有福哲二氏は、「この度、GMOメイクショップ代表取締役社長CEOの向畑憲良様にDX戦略アドバイザーをお引き受けいただくこととなりました。GMOメイクショップ様には、本市のDX化推進に向け『地域活性化起業人制度による派遣に関する協定』の締結や、高齢者の買い物支援の実証実験の実施など、本市の発展にご協力いただいており、改めて御礼申し上げます。そして今回、本市出身の向畑様にDX戦略アドバイザーに就任いただいたことにより、向畑様がこれまで培ってこられたノウハウや知識をいかしたアドバイスをいただきながら、本市のまちづくりやDX推進のためにご指導いただきたいと思っております。向畑様と本市の未来を共に切り開いていくことを、心より楽しみにしております」とコメントした。

GMOメイクショップ 代表取締役社長CEO 向畑憲良氏は、「この度、香川県坂出市のDX戦略アドバイザーに就任させていただいたことを大変光栄に思います。坂出市は私の生まれ故郷であり、幼い日々を過ごし多くの学びを得た大切な場所です。この度の就任によって、当たり障りのない一般的なことを言うのではなく、個別具体的な課題に対して市役所の行政サービスはもちろん、市内生活がさらに便利でより豊かになるようにDX戦略を力強く推し進めていきたいと思います。また、坂出市で上手くいった事例を成功モデルとして、日本各地でDX推進の課題を抱えている地域へと横展開できるように意識していきます」と述べた。