パナソニックホールディングス(HD)はTISなどと共同で、定額料金で電車やバスなどが乗り放題になる観光周遊パスをデジタル通貨で利用する実証を行った。交通機関や店舗での精算、未使用分のポイントバックといった複雑な事務処理を自動化できるか検証し、自治体・事業者や周遊パス利用者の利便性を高める狙い。

デジタル通貨「DCJPY」を使った。周遊パスの購入代金を交通事業者や店舗でどのように配分するか、未使用額をどう算定するかなどの仕組みをデジタル通貨の取引システムにプログラムしておき、事務処理の負担や時間を軽減した。使い切れなかった分を自動でポイントバックし、土産物を購入できるようにするなど、利用者の利便性も検証した。

今後、域外の観光客と域内の住民とで利用条件に差異を設け、利用者に魅力のある商品設定なども検討する。


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