大事件ばかりがニュースではない。身近で巻起こった仰天ニュースを厳選、今回は「ゴールデンウイーク」にまつわる記事に注目し反響の大きかったトップ10を発表する。第5位の記事はこちら!(集計期間は2018年1月〜2023年12月まで。初公開2022年4月28日 記事は取材時の状況) *  *  *

 長期休暇は車でどこかに遠出しようと考えている人も多いのではないだろうか。が、そのときに心配になるのが高速道路で渋滞にはまってしまったときのトイレ、そして長時間のドライブで車酔いしてしまったときのことである。

 100円ショップの「ダイソー」にはそんなときにも便利な商品が売られている。携帯用ミニトイレ(税込110円)と携帯用エチケット袋(税込110円)である。

◆尿を素早く固める

 携帯用ミニトイレはジッパー付きの袋の中に粉状の吸収剤が入れられている。この中に排尿をすると尿が素早く固まり、使用後にジッパーを閉めれば匂いも防げるらしい。男女兼用で、容量は約300ccである。

 男性ならば車中などでトイレに行きたくなってしまった場合、空のペットボトルに用を足すという必殺技を使うことができる(おそらくほとんどの男性がやったことあるのではないか)。が、女性はそういうわけにもいかない。こんなときに性別を問わずに使用できるこの商品は非常に役立つだろう。

 しかし、肝心の使い心地のほうはどうか。尿意を限界まで我慢してから実際に使ってみることにした。

◆使い心地も良好

 500mlの缶ビールを1本飲み、アルコールの利尿作用で尿意が限界に達したところで試用開始。なるべく車中と同じ状況にしたかったので、椅子に座った姿勢でミニトイレの袋の中にじょろじょろと排尿した。袋には受け口が付いており、これで尿が飛び散るのは防ぐことができた。けっこうな量が出たが、すべて袋の中に収まった。袋を軽く揉んでやると、吸収剤が尿の中に溶けてゼリー状に固まっていった。

 なるほど、これはペットボトルよりもずっと使い心地がいい。はっきりとしたことは言えないが、おそらく女性も問題なく使用することができるのではないか。ただし、このミニトイレは小にしか対応していない。もしかしたら大もいけるのかもしれないが、やめておいたほうがいいだろう。使用後は同梱のポリ袋に入れて燃えるゴミとして捨てることができる(自治体の区分にもよるが)。

◆受け口の形が違うだけ

 次に携帯用エチケット袋だ。これもジッパー付きの袋の中に粉状の吸収剤が入れられている。あれ? これはもしかしてミニトイレと受け口の形がちょっと違うだけで、それ以外は同じなのか。

 これも試用してみたいところだが、吐瀉物は出したいときに出せるようなものではない(出せる人もいるらしいが)。そこで代わりにこれにも尿を出してみた。すると、これもミニトイレと同じように尿がゼリー状に固まっていく。尿が固まるということは、吐瀉物も同じように問題なく固まるのだろう。

 結論としては、ミニトイレとエチケット袋は受け口の形が違うだけで、どちらもほとんど同じように使用することができる。車で遠出する際にはどちらかひとつだけでも用意しておけばなにかと重宝するのではないだろうか。

<取材・文/小林ていじ>



【小林ていじ】
バイオレンスものや歴史ものの小説を書いてます。詳しくはTwitterのアカウント@kobayashiteijiで。趣味でYouTuberもやってます。YouTubeチャンネル「ていじの世界散歩」。100均グッズ研究家。