夏男のカモメ討ちでチームを元気づける。日本ハム清宮幸太郎内野手(25)が1日、エスコンフィールドがある北広島市の大曲小を学校訪問し、子どもたちから力をもらった。7月は昨季2割8分8厘、4発と打率、本塁打ともに月別最高成績。さらに2日から対戦するロッテ戦は、昨季カード別打率3割と最も相性が良く、4月19日の初出場時には二塁打でサヨナラ勝ちをお膳立て。験のいい相手との対戦でギアを上げる。

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疲れの出始めたチームを清宮のバットで奮い立たせる。2日のロッテ戦が今季前半戦最後の72試合目。キャンプ中の負傷で出遅れ、今季はまだ22試合しか出場していない。「キャンプもやってないし、オープン戦もやってない。疲れは全然たまってないんで。ちゃんと状態上げて、もっとチームの力になれるようやりたい」と気を引き締めた。

6月30日ソフトバンク戦は9回に代打で登場。四球を選び、レイエスの2ランにつなげた。0−10と完敗ムード漂う中、必死でボールに向き合った。「打てる球がいくつかあった。もぎ取ったというよりは相手のミスでって感じ。結果としては良かったですけど、もっと改善できる打席だった」。打って結果を出すまで、納得はしない。

昨季ロッテ戦はパ・リーグ5球団で最も相性がいい打率3割。今季初出場した4月19日は、エスコンフィールドで9回に右翼へ二塁打を放ち、サヨナラ勝ちをお膳立てした。加えて昨年の月別本塁打4本は、8月に並び最多。「夏男で行きましょう。この7月は」。昨季から王手をかけている通算50本塁打も、お預けになっており「早く打ちたい」。カモメキラーが、逆襲の夏を演出する。

6月は初の月間負け越し。今季ワーストの5連敗で終え、ついに貯金もゼロになった。子どもたちと触れ合い「明日見に行きますっていう子もたくさんいて。ああいう子たちがいつも来てくれてるって思うだけでパワーが出る。1試合でも多く子供たちを喜ばせるような試合ができれば」。自身が奮起して、上昇気流に乗せる。【永野高輔】