08年北京オリンピック(五輪)柔道男子100キロ超級金メダルで総合格闘家の石井慧(37)がUFCヘビー級トーナメント連覇の「レジェンド」と対面を果たした。現在、カナダでWWEの「ザ・ロック」こと俳優ドゥエイン・ジョンソン(52)と共演するハリウッド映画「ザ・スマッシング・マシン」の撮影に参加中。物語はUFC、PRIDEに参戦していた元総合格闘家マーク・ケアーを主人公に薬物依存や勝利への欲求、愛や友情を巡る闘いを描く新作となる。撮影現場で、ジョンソン演じる主人公ケアー氏本人と撮影現場で顔を合わせ、激励を受けたという。

同氏と映画製作者たちが話し合いながら演技や演出が進められているそうで、日刊スポーツの取材に応じた石井は「その当時の状況などをケアーさんがディレクターと細かく話し合っていますね」と明かす。ケアー氏との直接対話する時間もあり、撮影現場での励みになっていると強調した。

石井自らが演じる役柄(未公表)に関するアドバイスも受けているそうで「僕にも優しく声をかけていただきています。君は体がすごいなとほめられましたね。あとケアーさんから『君は〇〇役が合っているのでは』とも言われたり。でも自分は今の与えられた役柄になれて心から光栄ですと伝えました」と感激した様子だった。

「ザ・スマッシング・マシン」は海外報道で5月末から8月ごろまで撮影が行われ、プロボクシング4団体統一ヘビー級王者オレクサンドル・ウシク(37=ウクライナ)がケアーのライバルとなるウクライナの総合格闘家イゴール・ボブチャンチン役を演じるなど話題性十分の新作となっている。