◆九州六大学野球春季リーグ戦第4週第2日 九国大13―4九州大(5日、みずほペイペイドーム)

 九国大の先発山本陽介(4年・北九州)が7回2失点の力投で今季初勝利を手にした。

 2回に失策が絡み2点を許した後、6回までは同点の競った展開が続いた。与四死球8と制球に苦しんだ左腕は、毎回走者を背負いながらも粘り強い投球で追加点を許さず、終盤の味方の大量得点につなげた。「球が浮いて調子は良くなかったけど、悪いなりに投げられた。気負いすぎないように楽しく投げようと思いました」。中学時代に一度経験したというみすほペイペイドームのマウンドを楽しんだ。

 チームがなかなか波に乗れず、山本は5試合目の登板で待望の白星をつかんだ。昨秋はリーグ戦初勝利となる1勝を挙げ、この日の勝利が通算2勝目。残り3試合に向けて「全力で投げるだけ」と昨季を上回る勝利数を目指す。

(前田泰子)