◆ウエスタン・リーグ ソフトバンク2―2オリックス(22日、タマスタ筑後)

 ソフトバンクの育成3年目、三浦瑞樹投手(24)が今季6試合目で初の無四球投球を見せた。死球も与えず、7回を投げて4安打1失点。「真っすぐをしっかりコースに投げていれば、大きなミスはないと(捕手の渡辺)陸と話をして、4回から良くなった」と振り返った。

 初回は三者凡退。1点リードの2回に投安打と左前打を許して無死一、二塁のピンチを招いたが、後続を断った。3回無死一塁からブライトに左翼への二塁打を許して二、三塁とされ、辻本に中犠飛を打たれ、同点に追いつかれた。「2、3回はボールがストライクゾーンに集まりすぎていた」

 その反省を生かした。真っすぐやスライダーなどをうまく散らし、打者を早めに追い込む。4回から4イニング、安打を1本も許さなかった。

 松山秀明2軍監督は「3回くらいまではバタバタしていたので不安はあったけど、途中から安定してきた。もう少しいかせたかったくらい」と評価した。

 7回94球の力投。いつもはベンチで「もう1イニングいかせてください」と直談判する三浦だが、この日はなし。「投げたかったけど、言っても終わりかなと感じたので」と笑う。それでも無四球は自信になった。「今の調子を落とさないようにしていく」。今季安定した投球を見せ続ける左腕。支配下への歩みをさらに進めていく。
(浜口妙華)