◆ロッテ7―1ソフトバンク(26日、ZOZOマリン)

 ソフトバンクが30勝を目前にして足踏みだ。好機であと一本が出ず1得点。今季ワーストの7失点で初のカード3連敗を喫した。小久保裕紀監督は「まあ長いシーズンではこんなこともあるし、ある意味、これで交流戦に入るので何かいいですよ」と潔かった。

 この日も打線がつながらなかった。7回は3者連続四球でもらった無死満塁で代打の中村晃が投ゴロ併殺打、続く三森大貴も遊ゴロで無得点。8回は山川穂高の右中間打で25イニングぶりに得点も、その後の2死満塁では川村友斗が3球三振に倒れた。

 8回には勝ちパターンの松本裕樹を15日の楽天戦から登板が中10日空いたこともあり、1点ビハインドで投入した。だが、右腕は3連打で1死満塁とされると2死後、岡には2球で追い込んだ次の球で死球を与えて押し出し。さらに連打を浴びて計5失点(自責点4)を喫した。登板前まで防御率0点台を誇ったが、これで2点台になっただけに、倉野信次投手コーチも「(登板間隔が空いた)影響はあったかもしれないし、分からない」と頭を抱えた。

 28日には交流戦が始まる。指揮官は「(交流戦に入れば)全然雰囲気が変わるし、全く別物の野球になる。切り替えるというほどではないが、勝手に雰囲気が変わるから。それをよしとしましょう」と前を向く。12球団最多の最高勝率8度を誇る得意の交流戦で、悪い流れを断ち切りたい。
(大橋昂平)