ソフトバンク株式会社は、オンライン専用ブランド“LINEMO(ラインモ)”において、電話が苦手な若者を応援するプロジェクト「#電話が苦手です」を2024年3月16日〜4月1日に実施。新生活を前に不安を抱える若者を応援するために、東急東横線・田園都市線での電車ジャック広告や、渋谷PARCO前に着信が来ている様子を表した巨大なスマホオブジェを設置するという取り組みを行った。

ソフトバンクが実施した電話とテキストコミュニケーションに関する調査(※)では、10代と20代の若者の約4割が電話が苦手だと回答。また、回答者の7割が電話する相手によって苦手意識が変化すると答えているほか、電話よりもテキストコミュニケーションを優先したいと回答した若者は約8割という結果も明らかに。
※「電話とテキストコミュニケーションに関する調査」
対象:全国の10〜50代の男女
調査期間:2024年2月28日〜29日
サンプル数:500ss
調査方法:インターネット調査

“LINEMO”はそんな電話が苦手な若者たちの代弁者として、電話だけでなくさまざまな手法のコミュニケーションにも寄り添うべく、このプロジェクトを実施したという。

■「プロジェクトの反響は?」担当者に話を聞いた
若い世代をターゲットにした「#電話が苦手です」プロジェクトを実施した反響はどうだったのだろうか。ソフトバンク株式会社の小室由香里さんに話を聞いた。

――2024年3月16日〜4月1日まで実施されていた「#電話が苦手です」の反響はいかがでしたか?

【小室由香里】特に電車ジャック広告に関しては、「電話苦手な人あるある」を展開したことで、SNSを中心に共感の声などが多くみられました。巨大スマホオブジェに関しては、施策自体に興味を示していただき、テレビ番組での取り上げも数局あり、Web媒体に関しても100近く展開していただけるなど、とてもよい取り組みであったと捉えております。実際に、テレビ番組で取り上げていただいたのを見て、週末にオブジェを見にきて写真を撮ってくださる一般の方もいるなど、取り組みとして非常によかったと考えております。

――独自で「電話とテキストコミュニケーションに関する調査」をされたとのことですが、調査結果は想定内だったのでしょうか?

【小室由香里】もともと、ネットでの記事などを参考に「電話が苦手な人」はある程度いるというリサーチをもとに調査を実施しておりましたが、電話よりもテキストコミュニケーションを優先したい若者は約8割を超え、ここまで顕著な結果が現れたのは今回の施策につながる結果だったのでよかったと考えております。

【小室由香里】意外だったのは、「着信に対して電話で折り返さない若者は約半数」という結果です。電話が苦手なことは想定していましたが、行動で見えることで、よりわかりやすく苦手だということが認識できました。

――LINEMOについて、加入者はどのような点を魅力に感じているのでしょうか。

【小室由香里】まずは、ソフトバンクの回線を使っているMNOサービスであるため、品質に関して評価をいただいております。加えて、LINEMOはLINEギガフリーが備わっているので、LINE音声通話やビデオ通話を特に使われる方たちや、月末に速度制限で低速になる機会の多い若いユーザーからは、LINEが低速にならないため「LINEMOにしてよかった」という声が多いです。また、うれしいことにJ.D. パワーにおいて3年連続顧客満足度No.1に選ばれたりと、ご加入いただいたお客様に非常に喜んでいただいております。

――今後、ほかにもイベントやプロモーションなどを展開する予定はありますか?

【小室由香里】LINEMOとしては、オンラインブランドということもあり、店頭サービスがないため、広告をはじめプロモーション展開をしていかないと認知が取れません。そのため、引き続き消費者にとって魅力的で気になるプロモーション展開はしていきたいと考えております。

ターゲットである若年層にインパクトを残した「#電話が苦手です」プロジェクト。その実施背景には、調査による裏付けがあったことは興味深い。若者が思った以上に電話が苦手…ということで、今後はますますテキストでのコミュニケーションが進むのかも!?

取材=大庭 かおり/矢野 凪紗・文=矢野 凪紗