WOWOWドラマ『磯部磯兵衛物語〜浮世はつらいよ〜』(7月12日放送・配信スタート、毎週金曜 後11:00、全10話※第1話無料放送)のフルキャスト情報が解禁となった。

 2013年〜17年に「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された仲間りょう氏のギャグ漫画をWOWOWで連続ドラマ化。江戸時代っぽい時代の、江戸っぽい町を舞台に、立派な武士を目指して日々精進すると言いながら、努力しない武士校生・磯部磯兵衛のぐうたらで突っ込みどころ満載な日常を、杉野遥亮主演で描く。脚本・監督は、絶妙なツボを押さえた笑いに定評がある細川徹。自らの演出イメージを脚本に落とし込み、前代未聞の時代劇コメディに仕立て上げた。 

 ドラマでは、杉野演じる磯兵衛が、理想の磯兵衛役を妄想して配役を提案するという、まさかのエピソードも。主役のキャラクターとしてあるまじき展開は、ドラマオリジナル。本作の世界観を踏襲しながら、各エピソードをバラエティ豊かにするための奇天烈な発想を了承した原作者の懐の深さも伺える。

 磯兵衛(杉野)が妄想するアナザー磯兵衛を演じるのは3人。ミュージカル風に物語が進行するかっこいい磯兵衛を新木宏典、往年の時代劇を彷彿とさせる劇画タッチで本格時代劇俳優風な磯兵衛を徳重聡、そして完徹(完全徹夜)ができることを証明しようと躍起になる磯兵衛を平泉成が演じる。

 平泉は、ナレーションでも本作を盛り上げる。時代劇でありながらSFという摩訶不思議な作風を、メタ的なユーモアを加えながら平泉が面白おかしく進行する。

 原作ファンの中でも人気が高い、武士校の「先生」役を綾田俊樹が演じる。見た目は普通の老人だが、実は腕っぷしが強く、生徒へのスパルタ指導も繰り出す最強クラスのびっくりお爺ちゃん。秋山竜次(ロバート)が演じるのはナニガシという世捨て人。どうやら人間離れした特技をもっているらしい。そして、眞島秀和が「大人になった磯兵衛?」を演じる。向上心がなく成長しないはずの磯兵衛が大人に?「大人になった磯兵衛?」がいつ登場するかもお楽しみ。

■磯部磯兵衛(いそべ・いそべえ)/杉野遥亮(既報)
 武士校で立派な武士を目指すも全く頑張らない。見苦しい言い訳が得意。ダメ人間だが憎めない。

■中島襄(なかじま・じょう)/鈴木福(既報)
 磯兵衛の同級生で親友。メガネがトレードマーク。マニュアル人間にも関わらず、磯兵衛と仲良し。

■看板娘/長濱ねる(既報)
 団子屋の看板娘。磯兵衛はじめ男たちの憧れ。時に凄まじい天然ぶりを発揮する。

■志賀大八(しが・だいはち)/マキタスポーツ(既報)
 凄腕の浪人。磯兵衛の命を狙うが、なんやかんやで毎回失敗する。

■平賀源内(ひらが・げんない)/津田寛治(既報)
 天才発明家。磯兵衛に遊ばれる。とにかく平賀の作品に興味がない磯兵衛は世紀の発明にも興味を示さない。

■宮本武蔵(みやもと・むさし)/三宅弘城(既報)
 伝説の剣豪。幽霊。自堕落な磯兵衛を幽体で観察するのが趣味。自著であり言わずと知れた兵法書「五輪書(ごりんのしょ)」を磯兵衛に枕代わりに扱われる。

■母上/檀れい(既報)
 磯兵衛を溺愛する母。元くノ一。何でも出来る超人。天井から登場するなど、超自然的な力を発揮する場面も見られる。

■先生/綾田俊樹 
 武士校の先生。作中最強クラスの腕っぷしお爺ちゃん。

■かっこいい磯兵衛/新木宏典 
 磯兵衛が妄想するかっこいい磯兵衛。時代劇にも関わらず、カラコンを付け、髪も色がついている。そして物語はミュージカル調。

■時代劇磯兵衛/徳重聡 
 どうしても二度寝をしてしまう、というエピソードで登場。どうでもいい話なので、カットをかっこよくドラマチックにしている。

■大人になった磯兵衛?/眞島秀和 
 江戸を出て旅に出ることを決めた磯兵衛。成長しない磯兵衛が何故か立派な武士になっている。

■ナニガシ/秋山竜次(ロバート) 
 磯兵衛が出合う貧乏浪人。ある特殊能力がある。

■ナレーション&完徹磯兵衛/平泉成 
 徹夜が恥ずべき行為だと主張したときに、武士校の友人から「お前はぐうたらなだけだっ」と指摘され、ムキになって徹夜ができることを証明しようとする妄想磯兵衛。