俳優の川口春奈が主演、木南晴夏、畑芽育が共演する、TBS系金曜ドラマ『9ボーダー』(毎週金曜 後10:00)の第6話(24日)の放送を前に、七苗に思いを寄せながらも、いつも3姉妹のそばにいる幼なじみの高木陽太を演じる木戸大聖が、作品も魅力や出演エピソードなどを語ってくれた。

 本作は、19歳、29歳、39歳と、いわゆる「大台」を迎える前のラストイヤー=「9ボーダー」真っ只中の3姉妹が、父の突然の失踪を機に一つ屋根の下に集結。「LOVE」「LIFE」「LIMIT」の“3L”をテーマに、モヤモヤや焦りを抱え幸せになりたいともがきながら人生を前向きに進んでいく姿を、完全オリジナルで描くヒューマンラブストーリーだ。

――お芝居をされる際に大切にしているルーティーンがあれば教えてください。
毎日これをするっていう決まりはないんですけど、お芝居の直前には必ずリラックスすることを心がけています。いろいろと準備してきたことはあるけれど、それを一旦置くようなイメージで息を吐いて気持ちを整えつつ、リセットしてフラットな気持ちで挑むことを意識してます。「用意、はい!」と言われてすぐに走り出すのではなく、焦らずに瞬間的に整えてから演技をはじめる時もありますね。

――ご自身にまつわる撮影現場のエピソードで印象深かったことを教えてください。
コウタロウ役の松下洸平さんと2人だけのシーンはまだあまりないんですけど、第4話では陽太がコウタロウに向かって強く言い放ってしまい、あとで謝りに行くという設定でした。そこで陽太としての謝り方についてどうしたらいいかを監督と話し合ったんです。言い過ぎてしまったことに謝罪の気持ちはあるけれども、ちょっとぶっきらぼうな雰囲気を出せたらなと思って演じました。恋敵に歩み寄りを見せつつも、まだ距離があるというシーンは印象的でしたね。

――共演されている3姉妹の印象と、あまり知られていない新発見エピソードはありますでしょうか。
印象としては3姉妹ともドラマの雰囲気のままなんです。本当の姉妹のような関係性と女子トークが撮影現場では繰り広げられているんですよ。僕がありがたいと感じるのは、年齢や先輩・後輩とか関係なく3人とも同じ目線で話せるので、他愛もない会話が気軽にできるのは一緒にいて居心地がいいですね。

川口さんとは実年齢が近いので、同世代らしく観ていたドラマの共通点が多くて盛りあがりました。最近の木南さんはスマホのゲームにはまっているんですよ。ボタンを連打していたり、電波やコンセントを探しているお茶目な姿を目撃しています。畑さんはお笑い芸人さんが好きなので、僕のおすすめの面白い動画を観ては2人で涙を流しながらケラケラ笑ったりしています。

――松下さんからも「男同士で互いに助け合っていきたい」というお話がありました。男性陣ならではのエピソードは何かありますか?
待ち時間などでは輪になって男女6人で喋っていることが多いんです。男性陣だけでも話したりはするんですけど、3姉妹にちゃんと振り回されている男3兄弟という印象で、兄弟的であり男子校のようなノリもあるので、僕もお互いに助け合っていきたいなと思っています。

井之脇海さんとはお互いに好きな野球の話をしたり、野球選手のモノマネごっこをしたりと共通の趣味の話題が多いですね。松下さんは、飲食店で自分が松下洸平だということがバレてしまった時のエピソードを最近聞いたんですけど、帽子とマスクをしていても声でバレてしまったと仰っていて。意外に声だけでバレてしまうんだと思いました。

――我ながら不器用だなぁと思うエピソードを教えてください。
実は、食べ物をやたらとこぼしてしまうことが多いんです。お昼にカレーが出た時に、着ていた衣装が白いYシャツだったので、汚してしまわないように事前の対策としてYシャツを脱いで肌着で食べたんです。でも、やっぱり肌着にはカレーがついていました。よく汚してしまうので、周りの方からも指摘されちゃうんですよね。もう次は裸で食べるしかないのかなって思ってしまいます(笑)。

――高木陽太を演じる中で共感を覚えるところはありますか?
好きな人に対して、その時の関係が充実していたらそれでいいと思ってしまうところは共感できますね。僕自身も友達期間を経てその延長線上でお付き合いをしたいと思うタイプなので、七苗に対しても“友達のままでもいいかな。でもやっぱり好きだな”という陽太の感覚はとても重なるなって思いました。

――陽太ならではの視聴者へ向けたメッセージをお願いいたします。
たくさんの方々が『9ボーダー』に反応してくださっていて嬉しいですし、陽太を応援してくれるメッセージが僕のところにも届いているので、お芝居をする上で力になっています。微妙な三角関係の展開はみなさんも気になるところだと思いますので、今後の陽太の恋の行方をぜひ楽しみにしていてほしいです。