外出先で子どものおむつを取り替える際に、公共施設や商業施設などに設置されている「おむつ交換台」を利用した経験がある人は多いと思います。そんな中、子どもがおむつ交換台から転落して頭部を損傷する事故が発生しているとして、国民生活センターが、Xの公式アカウントで注意を呼び掛けています。

子どもから目を離さないこと

 国民生活センターがXで公表した資料によると、消費生活に関する事故の受診情報を集める「医療機関ネットワーク」には、外出先の施設などにあるおむつ交換台から子どもが転落して頭などにけがを負った事故の情報が寄せられています。中には、子どもが頭骨骨折や急性硬膜外血腫などと診断され、入院を余儀なくされたケースもあります。

 国民生活センターは、おむつ交換台に子どもをのせる際は、事前におむつやおしり拭きなど、必要な物を準備するようアドバイス。片付けやごみ捨てなどは子どもをおむつ交換台から降ろしてから行うよう、求めています。

 また、1〜3秒程度のわずかな時間でも子どもが動いて転落する恐れがあると指摘。おむつ交換台にのせている間は子どもから離れたり、目を離したりしないよう、注意を呼び掛けています。

 なお、子どもがおむつ交換台から転落して頭部を打った場合は医療機関を受診するよう、求めています。例えば、子どもが70センチの高さのおむつ交換台から硬いコンクリートに転落した場合、中程度の頭部損傷が約90%程度の確率で生じるということです。