Shanling、ハイエンド機の技術を踏襲したDAP「M5 Ultra」。AKMセパレートシステムなど搭載

5/24(金) 11:00

MUSINは、同社取り扱いブランドShanlingからデジタルオーディオプレーヤー「M5 Ultra」を5月31日（金）より発売する。予約受付は本日5月24日（金）より開始。価格はオープンだが、95,040円前後での実売が予想される。

AKM製のDACシステムを採用しつつ、「H7」や「M9 Plus」といったハイエンドモデルで培った回路技術を踏襲したデジタルオーディオプレーヤー。最新世代の独自OS「MTouch4.0」と「Ingenic X2000」プラットフォームを採用しており、低消費電力とピュアなサウンド体験を両立したとアピールしている。

DACチップは、AKM製のセパレートシステム「AK4499EX＋AK4191EQ」を搭載。36年にわたる歴史の中で培った回路設計技術や、最上位モデルのピュアサウンドチューニングを踏襲し、伸びやかでしっとりと深みのあるサウンドを実現しているという。

アンプ回路には、H7から受け継ぐ自社開発回路を採用。滑らかさと解像度の高さのバランスが良く、広いサウンドステージを叶えるというTEXAS INSTRUMENTS製「TPA6120A2」を中心に設計されており、長寿命で高精度な設計で知られるパナソニック製タンタル・コンデンサーと、電解紙にシルクの原料となる繊維を採用したELNA社製アルミ電解コンデンサー「SILMIC II」を最適化しつつ採用。絹のように滑らかなサウンドと高い出力値を実現したと説明している。

USBデコードチップには、16コアの演算能力を備えるXMOS製「XU316」を搭載し、USB-DACとしても利用可能。UAC2.0およびUAC1.0をサポートし、音声フォーマットは最大でPCM 768kHz/32bit、DSD512（22.4MHz）の再生に対応する。なお、ポータブルデバイスへ接続する際には、別途OTGに対応したケーブルが必要となる。

I/V変換回路には、高速処理性能と低ノイズに定評のあるADI製オペアンプ「AD45253」を採用したオリジナルの回路を搭載。そのほか、TEXAS INSTRUMENTS製「OPA2211」を用いたローパスフィルター回路や低ノイズLDOレギュレーターなど、同社が培ってきた技術を活用し、クリーンでクリアなサウンドを実現したとのこと。

ヘッドホン出力端子は、3.5mmと4.4mmの2系統を装備。3段階（Low/Medium/High）のゲイン設定機能と6種のデジタルフィルター機能を備えており、ユーザーの幅広い音楽体験をサポートするという。最大出力レベルはシングルエンド出力で315mW（＠32Ω）、バランスで1,100mW（＠32Ω）。Bluetoothはバージョン5.2に対応。コーデックはSBC/AAC/aptX/aptX HD/LDACと幅広く対応し、高品位BluetoothレシーバーDAC/AMPとしても利用できるとしている。

バッテリーには、6,000mAhの高性能バッテリーを採用。電力管理システムには独自のPMUチップを搭載し、連続再生時間はシングルエンド出力時が最大11時間、バランス出力時が最大9時間。急速充電のQC3.0およびPDもサポートする。

また、専用アプリケーションによるリモートコントロールに対応しており、スマホ用アプリ「Eddict Player」の「SyncLink機能」でペアリングすることで、楽曲ライブラリの閲覧・楽曲選択、ボリューム操作、曲送り/曲戻し、プレイリストの作成などの操作をスマートフォンから行うことができる。

筐体は、これまでの同社製品で採用していたラウンドデザインに替わり、堅牢さと高級感を表現するエッジデザインを採用。画面は解像度1,280×720の4.7型タッチディスプレイを搭載する。ボリュームダイヤル部はライティング機能を備え、暖かみのあるオレンジと鮮やかなブルーから選択することができ、オフにすることも可能。