5月22日(水)の『くりぃむナンタラ』では、新ドッキリ企画「コンプライアンス選手権」が開催された。

“コンプライス違反”を理由に、ネタにダメ出しされたら、芸人はどんな反応を見せるのか?

その様子をこっそりモニタリングしながら検証し、彼らの意外な素顔を映し出した。

◆厳しいダメ出し連発!

今回の設定は、日本より規制の厳しい海外のネタ番組。

「海外進出の足がかりに!」とオーディションにやって来た芸人たちに、“コンプライアンス”の観点からネタに対して無理な注文が連発される。

きしたかのは、高野お得意のキレ芸を否定され、怒鳴ってツッコむのがNGに。

永野は、「ラッセンが好き」のネタでゴッホの呼び捨てにまさかのダメ出しが。フルネームで呼ぶようにと注文を受ける。

挙句の果てには腰を振るポーズが卑猥だと言われ…。

過剰な要求に首をかしげながらも、「コンプライアンス」という言葉を盾にされ不承不承受け入れる芸人たち。

そんななか、意外な反応を見せたのはもう中学生だ。

海外の番組スタッフの前で彼が披露したのは、「煮っころがしが皿から飛び出し故郷へ帰る」というネタ。

もう中学生らしいエキセントリックな世界観のコントだが、皿から野菜が飛び出す絵が「食べ物を粗末にしているように見える」とさっそくダメ出しが飛ぶ。野菜が自発的に飛んでいるように見せるべきだという。

これに対しもう中学生は、「今の状態も(野菜が)飛んでいるといえば飛んでいる状態」と説明したうえで、「このネタの山場」とネタの修正に難色を示した。

別室でモニタリングしていた上田は、「意外と反論するんだ」と気骨のある反応に驚く。

それでも「変えてもらいたい」というスタッフに、「変えるんですか?」と険しい表情で聞き返すもう中学生。明らかに納得いっていない様子だ。

「14年間このネタやっているんです」とネタへの自負を示し、冷静に反論する場面も。

しかし、そんなもう中学生にさらなるダメ出しが!

なんと、「全身タイツが男性器の形を強調する」というありえない指摘。児童ポルノに引っかかるため変更してほしいというが…。

◆「魂売らなかった」

さまざまなダメ出しを受け、芸人たちは本番のネタ収録に挑んだ。

はたしてどんな風にムチャぶりに対応したのか?

きしたかのは怒鳴ってツッコむのがNGとされたため、高野が笑いながらツッコむ新しい形を見せる。厳しいツッコミがなくなり、完全に牙を抜かれた形だ。

「ちゃんと対応はしていたけど魂を売っていたよね」と上田はがっかり。

永野は、ゴッホをフルネームで呼ぶという注文に完全対応し、腰ふりもなくしたネタを披露した。

これに上田は「魂売ってんな」とやはり手厳しい。

一方、もう中学生は全身タイツの上からタオルを巻いて登場!

「野菜が飛んでいるように見せるべき」という指摘には、かわいらしい羽をつけ足して対応した。コンプライアンスを意識してはいるが、元ネタの世界観を守りながらネタをやり切った。

これに対し、上田からは「元ネタをさほど変えなかった」と評価の声が。

有田も「魂を売らなかった。コンプライアンスを守りながら自分のやりたいことはちゃんと貫いた」と芸人としての姿勢を称賛していた。