WEリーグの大宮アルディージャVENTUSは23日、元なでしこジャパンDF鮫島彩が2023-24シーズンをもって現役を引退することになったと発表した。

鮫島は1987年6月16日生まれの36歳。常盤木学園高校から2006年に東京電力女子サッカー部マリーゼへ加入すると、日本屈指の左サイドバックへと成長し、2011年の女子ワールドカップでは全試合に先発出場。優勝に大きく貢献した。

東日本大震災後にアメリカのボストン・ブレイカーズへ移籍。その後はフランスのモンペリエを経て、2012年にマリーゼが後継となったベガルタ仙台レディース(現マイナビ仙台レディース)で国内復帰を果たしている。

以降、INAC神戸レオネッサ、そしてWEリーグ元年の2021-22シーズンからは大宮でプレー。今季はここまでリーグ戦21試合に出場してきたが、シーズン終了後に現役から退くことを決断した。

以下は鮫島のコメント。

「今シーズンをもちまして、引退することにしました。

過去を振り返れば、震災によるチーム活動休止、アメリカリーグ移籍、アメリカリーグ廃止によるフランスリーグ移籍、W杯優勝、五輪銀メダル、怪我による無所属でのリハビリ期、etc.....自分の思い描いていたサッカー人生からは、想像もつかない出来事の連続だった気がします。

ですが、自分が想像していたよりも遥かに、学びの多い、素晴らしいサッカー人生を送ることができました。

サッカーを始めてから28年間。あのときもし別の選択をしていれば、失点していなかったかも、怪我をしていなかったかも、もっと良い方向に向かっていたかも...そう思う瞬間はいくつもありますが、サッカーをやっていたからこそ見ることのできた景色や出会えた仲間、そして、これまでに出会ったファン・サポーターの皆さんの存在が、今までの私の選択が全て最高の選択だったことを証明してくれています。

両親からもらった名前の通り、サッカーを通じてとても彩りのある時間を過ごすことができました。関わってくださったすべての方々に、心より感謝します。本当にありがとうございました!

最高に幸せなサッカー人生でした。

5月25日(土)のリーグ最終戦、ぜひ最後まで熱い応援をよろしくお願いします!」

コメントにもあるように、今週末の25日(土)に行われるINAC神戸レオネッサ戦が現役ラストマッチとなる。