2024年5月19日、韓国・ファイナンシャルニュースは「現代・起亜自動車の海外でのブランド価値が上がり、海外市場でのRV車の販売価格がいずれも3年間で3割近く上昇した」と伝えた。

現代自の発表によると、「ジェネシス」を含む同社RV車の1〜3月海外市場平均販売価格は6877万ウォン(約788万円)で、前年末より133万ウォン上昇した。2022年比では599万ウォン、21年比では1455万ウォン上がっている。起亜のRV車も海外平均販売価格が上昇傾向にある。21年は4545万ウォン、22年は5090万ウォン、昨年は5779万ウォンで、今年1〜3月期は5943万ウォンに達した。まもなく現代自は7000万ウォン、起亜は6000万ウォンを超えるものとみられる。海外平均販売価格は米国、豪州、ドイツなど各地域の代表的な市場販売価格にレートを適用して算出した。

現代・起亜自はこれまで「コスパ」を全面に打ち出して海外市場を攻略してきた。しかし、世界市場でのブランド価値が高まり、品質も日本や欧州の車に引けを取らないという認識が堅固なものになりつつあることで、グループの「相応の価格戦略」が定着してきたと記事は分析している。

また、最近のウォン・ドル相場、小型車ではなく中大型車中心の車種拡大なども、平均販売価格の上昇に影響したとみられる。グループは小型から大型まで全てのクラスでハイブリッドモデルを展開し、EV(電気自動車)もさらに増やしていく計画。今後、平均販売価格はさらに上昇すると予想される。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「値段は高級車並みだな…」「値段は高級車、品質は低クラス」「ベンツに似せてるけど、ベンツのほうが安いぞ」「お金がないから外車に乗る、という時代」「急発進のランダムミサイルなうえに自動発火機能も搭載されてるよ」「いっそ中国車を買おう」「誰が6000万も出して現代自の車を買うんだ?当然、外車を買うでしょ」などのコメントが寄せられている。

一方で、「かなり良くなったのは事実だと思う」「昔の現代・起亜とは確かに違う」「労組さえなければトヨタやテスラにも勝てる潜在力を持つ企業なのに…」といった声も見られた。(翻訳・編集/麻江)