Jonathan Stempel

[1日 ロイター] - 米アルファベット傘下のグーグルは、ブラウザー利用者がプライバシー保護設定にしたにもかかわらず同社に閲覧データを追跡されたとしてカリフォルニア州の連邦地裁に起こした集団訴訟で和解に達した。グーグル側は大量の閲覧データを破棄することに合意した。

損害賠償は支払われないが、原告側の弁護団は50億─78億ドルの価値がある和解だとした。

原告は2016年6月以降、プライベート保護モードでグーグルなどのブラウザーを利用していたにもかかわらず、グーグルの分析ツールやCookie(クッキー)、アプリによって閲覧データを追跡されたと主張。20年に集団訴訟に発展した。

グーグルは和解に基づき、プライベート保護の設定でどのようなデータを取得しているかについて情報開示を更新する。また、「シークレットモード」の利用者が第三者のクッキーを5年間阻止できるようにする。

同社の広報担当者はシークレットモード利用時に利用者とデータを関連付けたことはないと述べ、データ破棄を進んで行うつもりだとした。