Andrey Sychev Nick Carey

[ベルリン 30日 ロイター] - 欧州最大の自動車メーカー、独フォルクスワーゲン(VW)は30日、販売台数減少とコスト増で第1・四半期の営業利益が20%減少したと発表した。

アルノ・アントリッツ最高財務責任者(CFO)は第1・四半期のスロースタートは予想通りとする一方、「全ブランドで30超の新型車を投入することで、年内に勢いがつくと期待している」と述べた。

高級ブランドのポルシェは投資拡大と中国におけるプレミアムカー需要後退を受け、営業利益率が14.8%低下した。アウディの納車遅延も打撃となった。

ただ、2023年末比で受注は安定しており、第1・四半期の電気自動車の受注台数は前年同期比で2倍以上に増加したという。

今年については、売上高が最大5%増、通年の営業利益率は7─7.5%との見通しを維持した。

第1・四半期の利払い・税引き前利益(EBIT)は46億ユーロ(49.2億ドル)でLSEGの予想平均と一致。

売上高は1%減の755億ユーロで、LSEGの予想平均742億ユーロを上回った。

販売台数は前年同期比2%減の210万台だった。