Akash Sriram Abhirup Roy

[7日 ロイター] - 米新興電気自動車(EV)メーカーのリビアン・オートモーティブが7日発表した第1・四半期決算は純損益が14億5000万ドルの損失となり、赤字幅が前年同期の13億5000万ドルから拡大した。工場の設備一新に伴うコストが業績を圧迫した。

調整後1株当たり損益は1.24ドルの損失で、赤字幅はLSEGがまとめた市場予想の1.17ドルを上回った。売上高は12億ドルでアナリスト予想平均の11億6000万ドルを超えた。

リビアンは主力のSUV(スポーツタイプ多目的車)「R1S」と電動ピックアップトラック「R1T」の2車種で先月、3週間にわたり組み立てラインを止めてコスト削減のための改修を行っていたが、生産を再開した。

RJ・スカリンジ最高経営責任者(CEO)はロイターの取材に「今四半期は4月に生産がなかった。シフトを3交代から2交代に変更したが、生産ラインのペースが上がりバランスが取れている」と述べた。

リビアンは今年の生産台数目標を5万7000台に据え置いた。ビジブル・アルファがまとめたアナリスト予想の6万2277台に届かなかった。

第1・四半期の平均販売価格は8万8607ドルで、2023年第4・四半期の9万4123ドルから低下した。また中型SUV「R2」の生産をイリノイ州の既存工場で開始する方針へと転換したことに伴い、年間の設備投資目標を5億5000万ドル引き下げて12億ドルとした。