[22日 ロイター] - 米化学大手デュポンは22日、会社3分割の方針と最高経営責任者(CEO)の交代人事を発表した。3社の株式はいずれも上場し、それぞれが事業価値を最大限に生かして特定分野での成長を追求する。発表後のデュポン株は時間外取引で一時5%値を上げた。

エレクトロニクス事業と水関連事業をそれぞれ非課税の手法で分離して新会社とする方針。経営陣は今後発表する。新生デュポンはヘルスケア関連など既存事業を引き継いで多角的な産業企業として存続する。会社分割は今後1年半から2年以内に完了する見通し。

現在のエド・ブリーン最高経営責任者(CEO)は退任し、執行会長に就任する。次期CEOにはロリ・コッチ最高財務責任者(CFO)が6月1日付で就任する。

ブリーンCEOは「(分割後の3企業は)それぞれが特定分野での成長戦略を追求するための柔軟性が高まるだろう」と述べた。成長戦略には事業ポートフォリオ強化のための合併・買収(M&A)が含まれるとの考えも表明した。