[ベルリン 23日 ロイター] - S&Pグローバルがまとめた5月のドイツのHCOB総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は、サービス業が寄与し、好不況の分かれ目である50を2カ月連続で上回った。

総合PMIは52.2。4月の50.6から上昇し、ロイターがまとめた市場予想(51.0)を上回った。

ハンブルグ商業銀行(HCOB)のチーフエコノミスト、サイラス・デラルビア氏は、総合PMIは堅調な成長を示唆すると指摘した。

サービス部門PMIは53.2から53.9に上昇し11カ月ぶりの高水準。市場予想(53.5)を上回った。

「特にサービス部門は力強い成長を示し、3カ月連続で拡大した」とデラルビア氏は述べた。

製造業PMIは引き続き50を下回ったが、42.5から45.4に上昇。市場予想(43.1)を上回り、4カ月ぶりの高水準となった。

デラルビア氏は、製造業のPMIは改善したが、購買品と最終財の在庫縮小が加速し見通しは若干悪化したと指摘した。

製造業で若干の弱さが見られるものの、全体として需要拡大と見通し改善がみられ、雇用が回復した。