[ストレーザ(イタリア) 23日 ロイター] - イエレン米財務長官は23日、今週イタリアのストレーザで開く主要7カ国(G7)財務相会合で中国の過剰生産能力に対する懸念とG7の対応について協議すると述べた。

中国の政策が変わらなければ、G7が安価な中国製品の大量流入で打撃を受けるとの認識を示した。

イエレン氏は財務相会合を前に会見し「今週は、中国のマクロ経済の不均衡と過剰生産能力がわれわれの経済にどのような悪影響を及ぼし得るかを議論する重要な機会になるだろう」と発言。「こうした懸念を中国に直接提起するためのアプローチや対応についても議論する」と述べた。

G7およびその他の国が、過剰生産能力問題で「反対の壁」が立ちはだかっていると中国に認識させることが重要だと指摘。電気自動車、太陽光発電設備、半導体、その他戦略分野への中国の過剰投資に関する米欧の懸念はメキシコ、インド、南アフリカといった新興国とも共有していると述べた。

イエレン氏は今週、欧米が製造業を守るため「戦略的かつ連携して」中国の産業政策に対応する必要があるとの考えを示した。