[カイロ 22日 ロイター] - エジプトは22日、同国の情報機関がパレスチナ自治区ガザを巡る停戦案の条件を変更したため交渉が頓挫したとするCNN報道を受け、ガザ停戦交渉の仲介役を降りる可能性があると表明した。

国家情報局のディア・ラシュワン局長は、ソーシャルメディアを通じて出した声明で「エジプトの仲介に疑念を投げかける試みはガザと地域全体の状況をさらに複雑にするだけであり、エジプトは完全に手を引くことになるかもしれない」とした。

CNNは21日、3人の関係筋の話として、イスラエルが承認していた停戦案の条件をエジプト情報当局が変更したと報道。イスラム組織ハマスが5月6日に受け入れを表明した案は同じ仲介役の米国とカタールがハマスに提示されたと考えていたものではなかったという。

CNNによると、エジプト当局による変更は米国、イスラエル、カタールの当局者の怒りを招き、停戦交渉の行き詰まりにつながった。