Lucy Craymer

[ウェリントン 23日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)のオア総裁は23日、インフレは鈍化しているものの、国内のインフレ要因が依然低下の動きを示していないと失望を表した。

国内ラジオ局NewstalkZBに、「インフレが低下・安定しないことが最大のリスク」と語った。

中銀は22日、政策金利のオフィシャル・キャッシュ・レート(OCR)を5.5%に据え置いた。

オア氏はその後、議会の委員会で、保険、住居費、地方自治体の費用など、特定の経済部門でインフレの高止まりが顕著になっていると指摘。「消費者物価の大部分で大幅な進展が見られたが、経済部門によってはインフレ鈍化により長い時間がかかるのが常だ」と述べた。

政府は来週、2024─25年度予算案を発表する予定で、インフレ対策としての支出抑制を求める強い圧力を受けている。

オア氏は、政府支出は減少しているものの、潜在国内総生産(GDP)の減少ペースが加速しており、ディスインフレの基調は2月より弱まっていると述べた。