Michel Rose Sarah Marsh

[パリ/ベルリン 26日 ロイター] - フランスのマクロン大統領は26日、ドイツに到着し、3日間の日程となる国賓訪問を開始した。来月の欧州議会選挙を前に、欧州連合(EU)の2大国として結束を示す。

仏大統領のドイツ国賓訪問は24年ぶり。

マクロン氏は独大統領官邸でシュタインマイヤー大統領の出迎えを受けた後、「(ウクライナ戦争など)欧州が重要な局面にある中で今回の訪問が実現した」と指摘。記者団に「われわれは欧州における帝国主義者の欲望に立ち向かわなければならない。そのためには仏独関係を強化する必要がある」と語った。

主に儀礼的な役割を担うシュタインマイヤー氏は、両国が協力すればウクライナ戦争、ガザ戦争、米大統領選挙など、欧州が直面している地政学的な困難を乗り越えることができると述べた。

シンクタンクであるユーラシア・グループの欧州担当マネジングディレクター、ムジタバ・ラーマン氏は「(今回の訪独は)関係がうまくいっていることを示すための最高政治レベルでの試み」と表現。「しかし、EUに立ちはだかる主要な問題についてはなお根本的な隔たりがある」と話した。

マクロン氏とショルツ独首相はこれまでに防衛や核エネルギー問題で衝突している。