イオン琉球(沖縄県南風原町、鯉渕豊太郎社長)が15日発表した2024年2月期決算は、直営店の売上高やテナント収入を合わせた営業収益が前期比8・3%増の997億1100万円、営業利益が約2倍の13億9900万円でともに過去最高を更新した。賃上げによる人件費増やデジタル化の投資などで経費がかさんだが、人流回復や品ぞろえの拡充で利益率が改善し、増益に寄与した。

 経常利益は約2倍の13億5600万円、純利益は3・5倍の8億5千万円で増益だった。

 浦添市のてだこ浦西駅周辺で建設が進む「イオンスタイル浦西(仮称)」が2024年秋ごろ開店する計画も発表した。一帯の敷地面積2万8517平方メートルのうち、6189平方メートルが直営店となる。敷地内では4月に「ヤマダデンキテックランドてだこ浦西店」が先行オープンしており、イオンスタイルのほか専門店15店舗が立地を予定する。

 出店戦略などを進め、25年2月期の業績予想は営業収益が1037億4千万円とイオン琉球で初の1千億円超を見込む。営業利益は17億5千万円とした。