旧福富中のグラウンドと校舎。校舎は解体されてグラウンドを含めて分譲住宅地として造成、整備される=白石町

 白石町の2024年度一般会計当初予算は前年度当初比2・6%減の163億1600万円。小中学校再編に伴う施設整備や旧福富中跡地の住宅地整備が動き出す。

 4月に3中学校を統合した新白石中が開校した。旧有明中は3小学校を統合して2026年に開校する新有明小に活用するため校舎などを改修する。4小学校を統合して30年開校予定の新白石小は白石中北側に新設する計画で設計委託費を計上した。福富小も改修する。旧福富中跡地では27年の分譲開始を目指して約2万平方メートルの住宅地を整備する計画が始動する。

 来年1月に合併20周年を迎える。全世帯へのカレンダー配布、2月の式典などさまざまな記念事業やイベントを計画している。

 子育て支援策として18歳以下の子どもに2万円分の商品券を支給する。支給時期など詳細は今後詰める。

(小野靖久)

        

 主な事業

▶小中学校再編に伴う新設小学校施設整備【4億6704万円】

 新有明小に使用する旧有明中の改修工事費2億4400万円、新白石小の建物と造成の設計策定費9390万円など。

▶旧福富中跡地への分譲住宅地整備事業【3405万円】

 旧福富中の校舎を解体し、運動場と合わせた約2万平方メートルを分譲住宅地として開発するため、実施設計策定などを行う。

▶合併20周年記念事業費【651万円】

 式典開催や記念カレンダー作成、町内風景写真展などを計画している。

▶デジタル商品券支給事業費【6960万円】

 18歳以下の子どもに1人あたり2万円分のデジタル商品券を支給する。