14日午後11時59分ごろ、埼玉県川越市清水町のアパート3階にある部屋で、60〜70代ぐらいの女性が死亡しているのを、通報を受けて現場に向かった川越署員が発見。男性(69)も負傷して倒れており、救急搬送された。男性の命に別条はないという。

 川越署によると、県内に住む70代女性に義弟の男性から電話があり、「妻が死んでいる」と告げられたため、アパートに行く途中の東入間署に同10時50分ごろ、「妹が死んでいるかもしれない」と届け出た。死亡した女性は6畳洋間の床に肌着姿で横たわっており、腐敗が始まっていたという。女性の着衣に乱れはなく、目立った外傷も見られなかった。男性は居室内で血を流し、うめきながら倒れていて、近くには刃物があったという。

 アパートのこの部屋は、男性と男性の妻である女性(69)の2人暮らし。死亡していたのはこの女性の可能性があるとみて、同署で身元と死因を調べるとともに、男性の回復を待って事情を聴く方針。