島根県西部を流れる清流・高津川水系で24日、アユのさお釣りが解禁され、待ち望んだ釣り人が魚信を探った。

 高津川の最大支流・匹見川(益田市匹見町匹見)では、午前5時の解禁とともに縄張りをつくるアユの習性を利用した「友釣り」を楽しむ釣り客が見られた。9メートルほどのさおを操って、おとりアユをポイントに送り込み、魚がかかるとたも網でおとりアユごと取り込んだ。

 広島市南区の電気保守管理業小松和伸さん(52)は解禁と同時に川に入り、4時間で12〜15センチを中心に約30匹を釣り上げた。「毎年この日を楽しみにしている。匹見のアユは味がよく、15年ぐらい通っている」と笑みを浮かべた。

 高津川漁協(益田市神田町)によると、この日は午前中に370人がアユ釣りで本支流に入ったという。

 高津川水系のアユの網漁は6月8日の日の入りに解禁となる。