2ポイント差で20年ぶりのプレミアリーグ制覇を逃したアーセナルは、早くも今夏の補強が話題となっている。

 取り沙汰されているのが、左SBの補強だ。右SBのベン・ホワイト、CBのガブリエウ・マガリャンイスとウィリアム・サリバのコンビは不動だった一方、左SBは冨安健洋、オレクサンドル・ジンチェンコ、ヤクブ・キビオルが交代でスタメンを務め、レギュラーが確定しなかった。

 そんななか、アーセナルの専門サイト『Just Arsenal』は「4月の好調ぶりを見れば、アーセナルに新たな左SBが必要ないのは明らかだ」と題した記事を掲載。ここ2シーズン、チームが4月に苦戦していたと指摘したうえで、こう見解を示している。

「今回はアストン・ビラに負けたことを除けば、アーセナルは4月からシーズン終了までの試合で完璧な成績を収めた。ガナーズ全員がこの素晴らしい快進撃に貢献したが、縁の下の力持ちであるトミヤスの左SBとしての傑出したパフォーマンスは特筆に値する」
 
 同メディアは「今シーズン、左SBは少し心配だったが、プレミアリーグの本当に重要な場面で、この日本代表選手はステップアップし、守備面でも攻撃面でも左サイドで大きなインパクトを残した」と賛辞を続けている。

「トミは、強力な守備スキルだけでなく、様々なポジションでプレーできる能力を示している。彼はアーセナルのリーグ戦直近5試合で左SBとしてプレーし、すべて勝利に終わった」

 記事は「トミは真に本領を発揮し、自信を持ってボックス内に侵入し、アーセナルにとって貴重な得点のオプションとなった」とし、記憶に新しい最終節の今シーズン2点目を称賛している。

「先週の日曜日、アーセナルが絶対に負けるわけにはいかなかった試合で、エバートンはリードしてハーフタイムを迎えようとしていた。しかし、どこからともなくトミヤスが前に出てシュートを打ち、ネットを揺らしてハーフタイム前に振り出しに戻した。なんというゴールだろう!」
【動画】冨安が最終節に決めた鮮烈弾! 2人の股を抜く正確なダイレクトシュート
『Just Arsenal』は「あの試合でのトミヤスのゴールには、多くの人が本当に感銘を受けた。彼はDFだが、決定的なシュートを、自信を持って打つことができる。万能なだけでなく、守備のスキルも高く、100%調子が良いときは攻撃も効果的だ。また、プレッシャーのかかる場面でも素晴らしい粘り強さを発揮する」と絶賛した。

「トミヤスがこのパフォーマンスを維持すれば、来シーズンもアーセナルにとって貴重な戦力となるのは間違いない」
 
 そして、こう締め括っている。

「来シーズン誰が左SBでプレーするかについてはかなりの議論が行われている。そのため、どうやら新しい左SBが加入する可能性があるという話題があるようだ。また、ユリエン・ティンベルが今後のポジションの第一候補と考えられているという話もある。しかし、トミヤスに左SBのチャンスを与えてみてはどうだろうか? ホワイトが右SBでやったように、彼はそのポジションを自分のものにするかもしれない」

 冨安がいれば、左SBの補強は不必要――。そう強く訴えた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【記事】「チェルシーがエンドウJrを獲得!」「めちゃくちゃ上手い」遠藤航の愛息がアンフィールドで披露したキレキレプレーに海外反響! 同僚ジュニアがタックルで阻止「ロイ・キーンの孫か」
 
【記事】「奥さんともハグ」三笘薫が夫人同伴で最終戦セレモニーに登場! 夫妻で退任するデ・ゼルビ監督との抱擁に反響!「最後のハグ寂しい」

【記事】最も脅威となった“アタッカー”だ」圧巻同点弾の冨安健洋、地元メディアが最高評価で絶賛!「改めて多才さを見せつけた」