アーセナルが今夏の移籍市場でブラジル代表FWガブリエウ・ジェズスを売却する可能性があるようだ。5月1日、イギリスメディア『アスレティック』が伝えている。


 現在27歳のジェズスは2022年夏にマンチェスター・シティから推定4500万ポンド(約76億円)の移籍金でアーセナルに完全移籍加入。すぐさまミケル・アルテタ監督の戦術に適応すると、昨シーズンは負傷離脱がありながらも公式戦通算33試合の出場で11ゴール7アシストをマークし、“古巣”との熾烈な優勝争いを演じたチームを牽引した。


 迎えた在籍2年目の今シーズンはチャンピオンズリーグ(CL)で4ゴール3アシストをマークしている一方、リーグ戦ではここまで24試合の出場で4ゴール4アシストという成績に留まっている。年明け以降は昨年夏にチェルシーから加入したドイツ代表FWカイ・ハフェルツにセンターフォワード(CF)の定位置を奪われ、途中出場やウイング(WG)での起用が増加。チームの好調とは裏腹にジェズス自身は昨シーズンほどのインパクトを残すことができていない。


 アーセナルとの現行契約を2027年6月末まで残しているジェズスだが、現時点では本拠地『エミレーツ・スタジアム』での将来は保証されていないようだ。この度『アスレティック』が報じたところによると、アーセナルは同選手の決定力やフィットネスを問題視しており、今後の移籍市場で他クラブからのオファーが届いた場合には耳を傾ける用意があるという。なお、現時点でジェズスへの具体的な関心は明らかになっていないが、今夏の移籍市場で欧州の複数クラブが獲得に乗り出す可能性もあると『アスレティック』は伝えている。


 なお、アーセナルは依然として今夏の移籍市場でのCF補強を検討中とのこと。イギリス紙『ミラー』によると、現在はニューカッスル所属のスウェーデン代表FWアレクサンデル・イサク、ライプツィヒ所属のスロベニア代表FWベンヤミン・シェシュコ、スポルティング所属のスウェーデン代表FWヴィクトル・ギェケレシュらを注視しているようだ。