ラ・リーガの最終節となる第38節が26日に行われ、セビージャとバルセロナが対戦した。


 シーズン序盤から苦しい時間を過ごすことの多かった13位のセビージャは、ホームで迎える最終節で白星を収め、良い形でシーズンを締めくくりたいところ。対するバルセロナは二転三転の末にシャビ・エルナンデス監督の退任が決定。2位が確定しているなか、ベストメンバーで最終戦に臨んだ。


 試合は序盤からバルセロナが攻勢に出る。すると15分、ボックス右に侵入したジョアン・カンセロの浮き球パスにファーポスト際で反応したロベルト・レヴァンドフスキが右足のアウトサイトでアクロバティックなゴールを決め、バルセロナが先手を奪った。


 対するセビージャは31分、ブバカリ・スマレのスルーパスに反応したユスフ・エン・ネシリがボックス左の角度のない位置から左足でニアサイドを撃ち抜き、試合を振り出しに戻す。その後は、バルセロナがジョアン・カンセロの攻撃参加から、セビージャはカウンターからドディ・ルケバキオを使った攻撃で共に決定機を作り出したが、両守護神の好守によりゴールを許さない。


 迎えた後半も一進一退の展開となったが、59分に左サイドでボールを持ったフェルミン・ロペスがカットインから右足を一閃。地を這う低い弾道のシュートがゴール左隅に決まり、バルセロナがリードを奪った。お互いに次のゴールを目指して鎬を削ったが結局、試合は1−2のまま終了。自身をトップチームに引き上げてくれた指揮官に対するフェルミンの“恩返し弾”で、アウェイのバルセロナがシャビ体制の最終戦を白星で飾った。


 なお、最終的にバルセロナは2位で、セビージャは14位で2023−24シーズンのラ・リーガを終えることになっている。


【スコア】

セビージャ 1−2 バルセロナ


【得点者】

0−1 15分 ロベルト・レヴァンドフスキ(バルセロナ)

1−1 31分 ユセフ・エン・ネシリ(セビージャ)

1−2 69分 フェルミン・ロペス(バルセロナ)